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【解決事例】難航した遺産分割協議について調停を成立させた事例

  • カテゴリー:相続・遺言
  • 2022.09.15

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ご依頼主 :70代 女性

依頼内容:遺産分割事件(協議、調停)

ご相談内容

Aさんのお母様が亡くなって以降、お父様は、実家で一人暮らしをしていました。

お父様の死後、相続人である兄弟で遺産分割協議を始めましたが、難航していました。

というのも、相手方は、生前贈与をたくさん受けていたはずだ、家族の少ない自分たちの方が不公平だ、などと主張していたからです。

ただし、この主張は、お母様の遺した家計簿をもとにした推計、数十年分におよぶ子や孫に対するお祝いの推計等を根拠にしたものでした。

さらに、家族が精神的苦痛を受けたから賠償しろ、といった根拠の乏しい主張をし始め、攻撃的になってしまったため、遺産分割協議が膠着してしまいました。

そこで、Aさんの様子を心配したご子息がAさんを連れて、遺産分割の進め方についてご相談にいらっしゃいました。

弁護士の対応とその結果

まず、相手方の主張について、Aさんに確認していきました。

相手方は、父親が残した曖昧なメモを根拠に、同一の贈与を別個に計上したりと最大限自分に有利な解釈をする主張をしていることがわかりました。

また、慰謝料という主張も、具体的な加害行為もあるといえないうえ、時期も相当昔であり、およそ法的に認められない主張でした。

そこで、これらの主張を法律に従って整理して、当方の意見を伝えました。

法律上の主張となったことから、相手方は代理人をつけ、調停で協議を行うことになりました。

その中で、互いに譲歩し、また、必ずしも遺産分割そのものではない事項も含めることで、利益の調整を行い、合意に至ることができました。

実家の不動産は先行して共同で売却することになり、運よく買い手が見つかったことから、スムーズに遺産分割を終え、1100万円以上の財産を手元に残すことができました。

弁護士からのコメント

ルール作りの大切さ

遺産分割が難航する原因として、他の相続人との不公平感があります。

特に、他の相続人が受けてきた恩恵に関して不公平感を訴えるケースは少なくありません。

そして、ここでいう「恩恵」について、あらゆるものを含めて考えてしまいがちです。

そうなると、あれもこれもと収拾がつかなくなったり、感情的な側面が前面にでてしまい、遺産分割が難航してしまいます。

そこで、協議を進めるためには、共通のルール、協議の枠組みを設定することが大切となります。

本件では、遺産分割調停において、法律のルールに従って協議することになりましたので、双方の主張がかみ合い、膠着していた遺産分割が進展しました。

不動産の処分にあたって

また、遺産のなかに自宅不動産がありましたが、相続人が住む予定はありませんでした。

不動産の売却には時間がかかりますから、先行して不動産についての分割を進めたことで、全体としての所要時間を短縮することができました。

さらに、本件では、いわゆる空き家特例を利用できたため、一定期間内に売却することで大幅な節税効果が実現しました。

このように、不動産の処分の方法について、それぞれが協調することができれば、全相続人にとって大幅に有利な遺産分割が実現することもあります。

早期に弁護士に依頼し、法的手続に乗せることは、必ずしも対立を煽るわけではなく、むしろ協調を促し、早期に遺産分割を成立させることにつながることがあります。

弁護士に相談することが解決の近道

本件のように、協議が膠着してしまった、共通のルールが決められないという場合には、弁護士に相談いただくことで相続人全員にとって有益となる場合が少なからずあります。

ですから、スムーズに協議が進まない場合は、相続人間の関係の悪化を心配なさらずにご相談いただければ幸いです。

(弁護士:小原 将裕)

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