【解決事例】離婚後に配偶者の不貞相手から慰謝料を獲得した事例
- カテゴリー:離婚・不貞慰謝料 解決事案
- 2021.09.24
ご依頼主: 30代 女性
依頼内容:慰謝料請求
ご相談内容
夫が外泊を繰り返すようになり、調査してみたところ、同僚の女性の家に宿泊していることがわかりました。
そこで、最初は夫との離婚についてどうしたらよいか、相談にいらっしゃいました。
弁護士の対応とその結果
離婚について具体的な話し合いを始めていませんでしたので、まずは水面下で証拠を固めることを優先する方針をとりました。
ご相談者にはかなり頑張っていただき、夫の不貞に関する証拠を確保し、夫の財産状況を把握することができました。
そのため、法律的にどのような請求ができ、どれくらいの財産を確保できるか、見通しをしっかり立てることができました。
離婚協議については、不用意に弁護士が介入するよりも、本人で穏便に行い、不利な条件にならないよう離婚してしまうこととし、不貞行為の責任は、夫の不貞相手に対して追及するという方針をとりました。
不貞相手に対しては弁護士が書面を送ったところ、不貞相手も代理人弁護士を立てましたので、代理人間で交渉を行いました。
当方にとって有利な事情を把握していましたので、交渉はかなり強気で行いました。
その結果、合計で200万円の慰謝料を一括で支払ってもらうということで、裁判外で示談が成立しました。
担当弁護士からのコメント
本件では、ご依頼者の方にはしっかりと水面下の準備をしていただけたので、交渉に入る前に十分に準備することができました。
相手方代理人がしっかりした反論をしてきましたが、どれも想定外のものではなく、裁判に進めても十分に対処することができるようなものでした。
そのような事情もあって、強気に出たところ、良い水準の慰謝料を支払ってもらう内容で、早期解決をすることができました。
交渉は、何よりも事前の準備が大切です。
ご依頼者は、相談のタイミングも資料収集も的確だったことが、適切に交渉を進め、よい結果につながる重要な要素であったといえます。
(弁護士 小原将裕)