【解決事例】自己破産によりカードローン等の債務について免責を受けた事例
- カテゴリー:債務整理(個人) 解決事案
- 2022.06.14
ご依頼主: 40代 女性
依頼内容:自己破産(同時廃止)
ご相談内容
過去、転居費用やパートナーの失業などにより、カードローンによって家計を補う生活が続いていました。
収入が不安定なこともあり、返済のための借入れを繰り返しているうちに、借金の総額が膨らんでしまいました。
現在は収入が安定してきましたが、これまでに積み重なっていた負債を支払うには足りず、家族の協力を得られる見込みもないため、債務をどのようにすればよいか、相談にいらっしゃいました。
弁護士の対応とその結果
弁護士は、継続的に債務の支払いが不可能であること、免責不許可事由が見当たらないことから、自己破産を提案しました。
家族については、経済的な協力は期待できませんでしたが、資料の提供などについては問題なく協力してもらうことができました。
順調に申立て準備を進め、手許財産が少額であったことから、同時廃止として破産申立てを行いました。
★債務の減額 約520万円⇒0円
担当弁護士からのコメント
本件では、身の丈に合ったカード利用ができていなかったために借金が増えてしまったと言えます。
もっとも、過度な遊興や浪費行為といった問題行為もなかったため、自己破産が適した事案であったといえます。
また、親族からの援助を受けて返済できる場合は、まず返済を検討するべきですが、本件では、親族からの協力を得ることもできませんでしたので、自己破産を行うことにしました。
財産が少なく、債務増加の経緯に問題が少ない場合は同時廃止という手続によって、費用を抑えて申立てをすることができます。
そのため、本件では協力が得られないながらも、なんとか申立てまで進めることができました。
過去の不用意な借り入れの返済に無理が生じてしまった方も、決して諦める必要はなく、弁護士にご相談いただければ生活再建のお手伝いをすることができるかもしれません。
(弁護士 小原 将裕)