【解決事例】不貞慰謝料の請求を受けたが減額和解した事例
- カテゴリー:離婚・不貞慰謝料
- 2024.03.27
ご依頼主 30代 女性
依頼内容:慰謝料請求事件(協議)
ご相談内容
Aさんは、Bさんの配偶者であるCさんと不貞行為に及びました。
Cさんからは、Bさんとの夫婦関係が悪化し、離婚協議をしていると聞かされていました。
もっとも、不貞行為が離婚前に発覚したため、AさんはBさんから慰謝料請求を受けました。
Aさんは、Bさんと直接会ったり、電話などで何度か話をしましたが、金額について合意にいたらなかったため、弁護士に相談にいらっしゃいました。
弁護士の対応とその結果
Bさんの請求する金額は訴訟をした場合にと比較して高額であったため、交渉の余地があるものでした。
当方としては、婚姻関係が破綻に瀕していたこと等を理由に慰謝料の減額を提案しました。
もっとも、AさんとBさんの話し合いが感情的になっていたこともあり、こうした提案は容易に受け入れられない可能性がありました。
当方としては、裏付資料や裁判例を根拠に、淡々と、しかし丁寧に説明することを心掛けました。
時間はかかりましたが、最終的にはBさんには当方の提案を受け入れてもらい、減額された慰謝料金額にて示談が成立しました。
弁護士からのコメント
不貞相手に慰謝料請求をするとしても、その金額はある程度適切な範囲があり、その態様にも節度と制約はあります。
この点で、本件では、請求金額は大きく、また、請求の態様も適切とは言い難いものでした。
とはいえ、配偶者が不貞行為に及ぶことは、大変にショックであり、怒りもただならないものだと思います。
そのような相手方の立場を踏まえると、適切な範囲での減額提案をするためには、淡々とした説得力が必要です。
本件では、動かぬ証拠に裏付けられた事実をもとに、過去の裁判例を示しながら交渉を行ったことで説得力を高めました。
最終的に、当初の請求額から170万円以上の減額に成功しました。
交渉にあたっては、依頼主様も適切に動いていただき、相手方配偶者の協力も得ることができたことも、説得力を高める要因になりました。
以上